チップは「プレゼント」
チップ文化のない日本で育った人にとって、海外旅行の時のチップはすごく気になるところ。
チップの習慣も国によって様々で、
アメリカのように事実上義務化されているところ、それはそれで変なんだけど、もあれば、
「あげた方がいい」というなんとも分かりづらい国まで本当に千差万別。
フィリピンは、「必要」という認識で問題ないと思う。
人が余っている状態なので、実はかなりチップを必要とする場面は多い。
ホテルに着いたら、ドアマンがいて、荷物をフロントまで運んでくれる。
チェックインの後は、部屋まで荷物を運んでくれるポーターさんがいる。
ベッドメイキングの方へのいわゆる枕銭も必要。
他に、用事をお願いしたら、例えばタクシーを呼んでもらう、セキュリティボックスが開かなくなったので来てもらった、場合にも当然チップはあげた方がいい。
割とこれらは初日に発生するので、まだ気持ちがチップモードになっていない時は要注意。
その後の滞在が気まずくなったりします。
また、初日気をつけたいのが、小銭の用意。
現地で両替をすると、大きな札しかくれないことが多くて、チップ用の小銭やお札が枯渇することがある!
仕方なく大きめのお札を払わざるを得なくなるので、可能なら小銭の用意をしておきましょう。
他に必要な場所としては、レストランとタクシー。
レストランはサービス料10%が含まれている場合は払う必要はないんだけど、
はっきり言って、じっくりレシートを見る余裕ないので、迷ったら払ってしまうのがベター。
もちろん、サービスが酷かったり、すごく不味かったら払わなければいい。
目安は10%と言われているけれど、お店によっては小銭程度で良い気もする。
タクシーは明らかにボラれてない限り払いましょう!
こちらも10%〜15%くらい。
僕は、マニラ滞在中、Uberをずっと使っていたのは前述した通りだけど、
チップは25%くらいあえて払っていた。
自分の評価点を上げるのももちろん、Uberの制度をもっと普及して欲しいという気持ちから。
そもそも料金が400〜500円くらいなので、40円と100円の違いしかない。
たった60円でwin-winの関係が出来るんだったら、僕は払う方を選ぶ。
そもそもチップって、義務感から払うものじゃなくて、何かをしてもらったお礼のプレゼントだと僕は思っている。
だから、僕は、チップの習慣がある国の方が好き。
日本だと、どんなに素晴らしいサービスを受けても、頭にくるサービスをされても、同料金払うことになる。
少し上乗せすると、感謝されるごとろか、怪訝な印象を与えてしまって逆効果。
これってどうなの?って正直思う。
ほんのちょっとお金を払うことで、自分を好印象にできるチップは個人的にはすごくありがたい。
例えばこんなことがあった。
昨年の秋にカザフスタンのアスタナに行った時のこと。
あるレストランに1人で行った時、
バーテンダーさんとウェイトレスさんがすごく親切にしてれた。
会計の時、あえて僕は相場の倍以上のチップを置くことにした。
そして、次の日、同じレストランに入った時、
バーテンダーさんは満面の笑顔で握手を求めてきた。
たった2日目で常連扱いですよ。
しかも、小皿1品サービスしてくれた。
これがチップの威力。
チップを相場以上あげる行為は、
イコール、あなたのサービスを評価しています、と言っていること。
評価されて嫌がる人なんていないでしょ。
チップははっきりとした額は当然決まっていない。
ということは、客側が決められる。
つまり、イニシアチブを取れる。
これをポジティブに活用しない手はないでしょう。
だったら、チップは嫌々ながら払うのではなくて、
いっそのこと、プレゼントをあげるつもりで額を決めてみよう。
そうすれば間違いなく、素晴らしい何かがもたらされるはず。
ぜひ、チップを逆手にとって楽しんでみてくださいね!